窮鼠はチーズの夢を見るの好きなシーンについて
皆さん窮鼠は何回見ましたか?追い窮鼠や追いチーズといった言葉がネット上を飛びかう程度には皆さん数回にわたり楽しまれていることと思います。
私も3回拝見したわけですが、その間インタビューや過去の関連記事などを読んで、監督の意思やキャストの世界観などを確認してみたりしていました。あとは時期が比較的遅い3回目に関しては、レビューもぼちぼち揃っていたので、読んだりYouTubeで見たりしてから見ていました。
そんな感じで複数回見た私が選ぶ好きなシーンについて今日は書いていきたいと思います。
もちろんガンガンネタバレがはいるので閲覧注意です。
それが問題ない方はこちらの記事をご覧いただければさいわいです。
好きなシーンについて
とにかく初見から好きなシーンは今ヶ瀬が恭一の元カノである夏生をタイ料理屋に呼び出すシーンです。
目の奥からふつふつと闘志がお互いに沸いているのがすごくて、そのあとの口論としか言いようがない言い合い。ここで、お互いがビールを頼むのですが今ヶ瀬君はカールスバーグを頼みます。さらに時間が進むと恭一が夏生に呼び出され合流します。合流した恭一はカールスバーグをこれまた自然に注文するのです。
その姿を見た今ヶ瀬君の「はっ」て鼻で笑った感じがたまらなく好きなんです。
ざまぁないぜといわんばかりに夏生に向けて笑っている今ヶ瀬君。ここぞとばかりにマウントを取ってきます。もう勝ち誇った表情なんですよね。ここほんとに好きで毎回なんかかわいいな今ヶ瀬と思っちゃうシーンです。夏生の絶句具合もさすがでした。
あとは北京ダックのおねだりシーンですね。
このシーンは、行為後の翌朝の二人が、風呂入ろーとか飯作ろーってなっていてたばこ吸いながらご飯作る今ヶ瀬君もなかなか最高なんですが、そのあと今週の土曜日は何の日か知っているかを恭一に尋ねます。ここ原作では説明入るのですが女性関係の中で記念日や誕生日を大事にする恭一にとって誕生日を覚えておくということは抜かりなく頭に入れておくデータなわけです。なので恭一は「今ヶ瀬渉さんの誕生日でしょ?」とさらーっというわけです。(ただし全裸で)しかもそのあとに何が欲しいの?言ってごらんまで込みで最高!言い方が甘いんですね。
ここで今ヶ瀬君はハグを求めながら恭一も受け入れてっていうどう見てもカップル!と私の中の粗品さんが突っ込んだ後「北京ダックが食べたい」
かわいいっ!なにそれかわいいっ!
おぉ神よ…。キャスティングでかれらを引き合わせてくれてありがとう。
本当に思いました。(キリスト教信仰してない)
あと地味ぃにお尻さすってるし痛めてる恭一さん見て芸がこまけぇと思いました。
それと今ヶ瀬ハグするときに愛おしそうに肩口顎でウリウリしてあげるところも好きなんです。
グラタンのシーンも好きなシーンです。
帰ってきた恭一に今ヶ瀬は第一声「食べてきたんでしょ」といいます。ここが食べるは夕食だけでなく、女まで捕食してきたんだろ?と聞いているみたいで今ヶ瀬の嫉妬がうかがえるシーンです。
会話の感じがかなりそっけない。なぜなら異様に恭一が今ヶ瀬に気を使っているから。もちろん恭一が何してきたかくらい今ヶ瀬君は想像ついているし、嘘つかれているのも腹立たしい今ヶ瀬はグラタン食べようとする恭一を止めます。何とかこぎつけたけどやっぱりかと思っているであろう今ヶ瀬の怒りや嫉妬が垣間見える感じが好きです。
この子、めんどくせーって感じもかわいい。
あと二回目の行為シーンの最後なんかも結構好きです。
最中に関しては圧倒的にキスの回数も多いし、積極的。最も
恭一が自ら今ヶ瀬の体にキスを落としてますね。
さらになんですが、二人がぜーはーしているときに恭一が今ヶ瀬の手に触れているのですが、ここで今ヶ瀬の手を上から恋人つなぎするように握ってあげているところです。
これはもう例外確定だなっ!と私はこぶしを突き上げたのです。(心の中で)
恭一が一番いとおしいと思っている存在なんだなと痛感できるシーンだと思います。
そのあとの「何なの?お前は俺とやっていく気がないわけ?」の言い方にかんしては原作とだいぶ違うので初見かなりびっくりしましたが、なんだかそこは大倉君のにおいを感じる言い回しだなと思いました。
終始的な話をすると、成田凌君の今ヶ瀬渉は本人が意識していたこともあり目が濡れていて本当に恭一のことが好きなんだなと思う目なんです。
恋してる人はきれいなのかはたまたデフォルトで成田凌くんがきれいなのかもうこれは両方なんですけど。
卑屈なのに子犬みたいな節もあって本当にかわいく仕上がっているのですよ。
行定監督も成田君は先に決まっていた。どっちにするかはまだわからない。という感じでしたが、ここでダメもとの大倉忠義くんが来るわけです。
本当に依頼してくれてうれしかった。ダメ元万歳!
その前に大倉君は蜘蛛女のキスでこちらもヘテロがゲイに惹かれる話で毎公演チューしてたのでなんかそうゆうことを代表してできるジャニーズみたいになってしまったと私なんかは思いました。それはそれでうれしい私です。
なにせ大倉君は少女漫画の作画というかレディコミ系というかBL作画というかとにかくキレイ系の作家さんが書きそうな顔なのでこうゆう作品はもうドンピシャはまるだろうと予想はしていましたが本当にはまり方が半端なかった。
恭一の枯具合の話を行定監督は話していましたが、それも絶妙でたまきと付き合い出してからというもの心ここにあらず出し、早く帰そうとするし、挙句やること今ヶ瀬とやってるし、今ヶ瀬の喫煙セット台所に隠すし。まぁたまきも本当に中継ぎみたいな感じの扱いなんですよ。指輪の時の顔もすごいので結構やばいなとさすがに思いました。生気がない感じ。あれが枯具合なるものなのか。
途中今ヶ瀬が迫るシーンでは結婚する気だなんて言ってたけど、ほんとかよっ!って心の中の三村マサカズさんは突っ込んでました。
結構上げたらきりがないくらい好きなシーンは多いです。
あと書きづらいシーンなんかもあります。
私が大倉くんが好きなだけあってもうたまらんシーンだらけなので、是非ですね昔のananだけじゃ足りないよというみなさんはですね、大倉君のふくよかなおっぱいとお尻を見に劇場へ行って感情めためたにしてふわふわな足取りで帰る初見の幸福を思い出すもしくは見ていない方は経験しに見に行ってみてください。
お話は本当にラブストーリなので。主役がかなりやらかしてますが。
本当の恋を見つける素晴らしい内容なので。
例のシーン込みで早く円盤だしてほしい私でした。
それでは今日はこの辺で。
追記 精神的心中について
精神的心中という言葉については行定監督が発言されていたかなと記憶しています。
この言葉が該当するシーンが海に向かう車のシーンです。
これをわかりやすく入水で考えるならば、湖までには800mくらい距離があったとして、二人は歩いてここに向かおうとします。ここでのポイントは手を引いて先導しているのが恭一だということです(でも発起人は今ヶ瀬)。二人は湖のほとりに立って一緒に湖へと歩を進めるのでした。って具合なんですが、実際は別に二人とも死んでもないし、濡れてもないわけです。
私のなかで何が言いたいか色々整理してみたところ、恭一は「君はずっと苦しかったんだろう。だからせめて…。」と思っているし、今ヶ瀬も「せめて、この恋愛のピリオドないし首はあなたが絞めて。」ということなのかなと。お互いに僕も死んで君も死ぬ。」というスタンスなのかなと。
だからたまきと付き合っている恭一は死んだ人とほぼ同義だし、元彼のところに戻った今ヶ瀬も死んだ人。くらいのスタンスなのかなと考えました。
本当にこれでおしまい。